震災に思う
2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災された多くの皆さんに、お見舞いを申し上げます。また、犠牲となられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 震災から今日で10日がすぎました。全くの偶然ですが、震災のちょうど10日前に、私は今回大きな被害を受けた岩手県の宮古市を訪れておりました。彼の地を訪れて海産物に舌鼓をうつことが、7年来の願望でありそれがようやくかなった日でありました。 翌日、時間がとれたので一人でのんびり人影も少ない浄土ヶ浜を訪れ、蕎麦屋巡りを趣味とする知人に頼まれていた店を探索するなどしてすごしました。今回の震災の様子を収めた動画が、各サイトにて公開されていますが、その中の一つに宮古港近くの間違いなく見覚えのあるあたりが津波にのみこまれる瞬間が映っておりました。ほんの短い滞在でしたが、そこでお目にかかった人々の無事を祈るしかありません。 震災の当日。私は、品川に移転したばかりの日本マイクロソフト社の31Fセミナールームにおりました。最初の揺れは非常に長く強烈で、「これは直下型がきたか?」と錯覚するほどの体験でした。館内のエレベータも停止し、全く身動きがとれない状態でしたが、日本マイクロソフト様より食事・飲料の提供を受け、安全なビルの中で不安ながらも一夜を無事にすごすことができました。 このとき、大いに役立ったのが(最近外出時にはいつも持ち歩いている)iPadとWifiルーター(NTT東日本の光ポータブル)です。各社Webサイトの情報収集だけでなく、twitter経由で家族と連絡を取り、Facebookで知人の様子を知ることができました。 幸いなことに、今回の震災による直接の被害は、私の家族・事務所含めてほとんどありませんでした。ひとつには、メールやWebといったサーバー類をすでにクラウド環境へ移行していた点が大きいかもしれません。 今回の震災の大元となった地震と津波は、地震学者によると1000年という単位で起きてきたものだそうです。おそらく、日本人はこのような激震にあうたびに、新たな環境に適応し生き延びてきたのではないでしょうか。 今、福島原発の停止に伴う電力の削減が大きな問題となっています。しかしながら、今まで当たり前のように行ってきた、満員電車による通勤、浪費とも思える電力使用などを見直し、新たな社会システムを再構築するよい機会なのではないでしょうか。それに必要な技術はすでにそろっているように私には思えます。あとは、実際にやっていくだけです。
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